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1970年代の未発表音源を寄せ集めて作られたという特異な制作背景を持つ本作ですが、その成り立ちを感じさせない完成度の高さに驚かされます。当時バンド内部の不和があり、新たに全員でスタジオに集まる時間が取れなかったため、プロデューサーのクリス・キムジーが過去のセッションから素材を選び出し、新たにボーカルやオーバーダビングを施して仕上げました。 ## 評価のポイント アルバムは前半のロックンロール、後半のバラードという明確な二部構成になっており、聴きやすい流れを生んでいます。「Start Me Up」はビルボードチャート2位を記録し、ストーンズの代表曲として今も愛され続けています。力強いリフと突き抜けるようなエネルギーは、ライブでの盛り上がりを約束する完璧なオープニングです。対照的に、ジャズの巨匠ソニー・ロリンズのサックスが加わった「Waiting on a Friend」は、穏やかで成熟した魅力を持つ名曲です。10年近くにわたる様々なセッションから集められた楽曲群が、見事に一つのアルバムとして機能している点は特筆に値します。音楽的な幅広さと統一感のバランスが絶妙で、ベテランバンドならではの貫禄を感じさせます。 ## 関連作品・その他のおすすめ 本作が気に入った方には、同じくストーンズの70年代後期の傑作『Some Girls』(1978)や、最盛期の名盤『Exile on Main St.』(1972)もおすすめです。また、同時期のスタジアム・ロックとしてはブルース・スプリングスティーンの『The River』(1980)も聴き応えがあります。 ## 注目トラック Start Me Up、Waiting on a Friend