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NiziU
toe
Mr.Children
Ida Nielsen
Marvin Gaye
John Mayer
Deep Purple
Queen
BLANKEY JET CITY
Def Leppard
Tame Impala
Emitt Rhodes
Tony Molina
Mingus Big Band
King Gnu
kurayamisaka
Childish Gambino
A Tribe Called Quest
Hanah Spring
The Black Crowes
大貫妙子
1977年7月にリリースされた本作は、現在「シティポップの金字塔」として世界中から注目されている傑作です。坂本龍一が全曲のアレンジを担当し、当時注目されていたクロスオーバー・フュージョンのサウンドを大胆に取り入れています。 ## 評価のポイント 最大の魅力は、ジャズ・フュージョンの洗練されたアレンジと大貫妙子の透明感あるボーカルの組み合わせです。スタッフのドラマー、クリス・パーカーの躍動感あふれる演奏が作品全体に躍動感を与え、渡辺香津美や細野晴臣といった一流ミュージシャンたちの技巧が光ります。爽やかで心地よい音像の奥には、都会生活への風刺や人間の孤独といった深いテーマが潜んでおり、何度聴いても新しい発見があり、聴くほどに味わいが増す作品です。当時は商業的に苦戦したものの、90年代以降のレアグルーヴ・ブームを経て再評価され、今なお多くのアーティストに影響を与え続けています。 ## 関連作品・その他のおすすめ 大貫妙子『ROMANTIQUE』、竹内まりや『Variety』、山下達郎『FOR YOU』 ## 注目トラック Summer Connection、都会、何もいらない
AlbuME AIAI
米津玄師
米津玄師の代表的楽曲を集めたベストアルバム的な位置づけの本作は、彼の音楽的な幅広さと成長を一枚で体感できる素晴らしい作品です。「Lemon」「馬と鹿」「パプリカ」といった国民的ヒット曲から、RADWIMPSの野田洋次郎とのコラボレーション「PLACEBO」まで、バラエティに富んだ楽曲が収録されています。 ## 評価のポイント アルバム全体を通して感じるのは、米津玄師の楽曲制作における確かな実力です。ポップスとしてのキャッチーさを保ちながらも、オルタナティブロックやR&Bの要素を巧みに取り入れた音楽性は、幅広いリスナーに響く普遍性を持っています。特に「感電」や「TEENAGE RIOT」では、彼の持つロック的なエネルギーが存分に発揮されており、単なるポップスアーティストの枠を超えた表現力を見せています。楽曲それぞれが異なる魅力を持ちながらも、全体として米津玄師らしい世界観で統一されている点も高く評価できます。 ## 関連作品・その他のおすすめ 米津玄師の他のアルバムでは「BOOTLEG」「Bremen」も併せて聴くことをおすすめします。また、似た音楽性を持つアーティストとして、あいみょん「瞬間的シックスセンス」、King Gnu「CEREMONY」なども楽しめるでしょう。 ## 注目トラック 感電、PLACEBO + 野田洋次郎
まず特筆すべきは、あの圧倒的な「静」と「動」のダイナミズム。音響派としての緻密な構築美を保ちながらも、剥き出しの感情が濁流のように押し寄せてくる。特に柏倉隆史のドラミングは、もはや打楽器の枠を超えて、空間そのものを切り裂き、再構築していくような凄みがある。まさに領域展開。複雑な変拍子とポリリズムが、計算された数式ではなく、まるで心臓の鼓動のようにオーガニックに響くのがtoeの真骨頂であるが、このアルバムではその純度が極限まで高まっている。 そして、ギターアンサンブルが織りなす「残響の美学」。クリーントーンの重なりが、時に鋭利な刃物のようにリスナーの意識を覚醒させ、時に深い慈愛のように包み込む。完璧にコントロールされた緊張感の中で、ふとした瞬間に解き放たれるエモーショナルな旋律……。あのカタルシスは、スタジオ盤では決して到達し得ない、「今、この瞬間に音楽が生まれている」という生々しい共振そのものである。 聴き終えた後、耳に残るのは単なる音の残響じゃない。それは、静寂の中にさえ熱量を感じさせる、音楽という名の「祈り」に近い。まさに、日本のインストゥルメンタル・ミュージックが世界に誇るべき、金字塔的な名盤だと言わざるを得ない
オスマントルコ
宇多田ヒカル
わずか16歳でリリースされたこの作品は、日本の音楽シーンに衝撃を与えた記念すべき名盤です。宇多田ヒカルの卓越した作詞作曲能力と、洋楽仕込みの洗練されたサウンドが見事に融合しています。 ## 評価のポイント 「Automatic」の印象的なイントロから始まり、R&Bとポップスを自然に融合させた楽曲群は、当時の日本のポップスとは一線を画する完成度を誇ります。特に表題曲「First Love」の繊細で美しいメロディーと、心に響く歌詞は多くのリスナーの心を掴みました。英語と日本語を織り交ぜた歌詞も、グローバルな音楽性を感じさせます。プロデュース面でも、父である宇多田照實氏との共同作業により、商業的な親しみやすさと芸術的な深みを両立させています。 ## 関連作品・その他のおすすめ 同世代のアーティストでは椎名林檎の「無罪モラトリアム」、海外ではローリン・ヒルの「The Miseducation of Lauryn Hill」などが、新世代の才能を感じさせる作品として挙げられます。また、宇多田ヒカルの後続作品「Distance」も併せて聴くことをおすすめします。 ## 注目トラック First Love、Automatic
「おまえミンガスって知ってる?」 大学在学時、唯一学科で音楽の話ができるジャズ研に在籍していた木村に聞かれた。 「チンカス?しらねえよ」 「おまえロックばっかり聴いてるよな?これ聴いてみろよ。ジャズだけどハマるぞ」 「なんだよ、その名前」と毒づきながら、俺は木村から手渡されたCDを受け取った。 黄色の背景に不格好な手のイラスト。お世辞にも洗練されているとは言い難い、どこか泥臭いジャケットだ。だが、安っぽいロックの輸入盤を見慣れた俺の目には、その無骨さが逆に異様な威圧感を持って映った。 「『Moanin'』……。なんか聞いたことあるな、その曲名」 「それ、たぶんボビー・ティモンズの方だろ。でも、これはミンガスだ。それもビッグバンド。おまえが聴いてるなんとかスクエアガーデンよりよっぽどパンクだぜ」 「ユニゾンスクエアガーデンはパンクじゃねえよ。それに俺はユニゾンスクエアガーデンを聴かない側の人間だ」 木村は不敵に笑って、研究室の古びたプレーヤーにディスクを放り込んだ。静寂を切り裂いたのは、地を這うようなバリトンサックスの咆哮だった。 一音目から、俺が知っている「お洒落で小綺麗なジャズ」のイメージは粉々に砕け散った。 まず、あの冒頭だ。バリトンサックスが吐き出す、象徴的なリフ。あんなに野太く、攻撃的なリードは、俺が心酔してきたロックのギターソロですら聴いたことがない。度肝を抜かれた。 それに、この音の重なりはどうだ。全員がバラバラに叫び、勝手な方向へ暴走しているように聞こえるのに、次の刹那には鋭い一撃となって、全員の音がピタリと重なり鼓膜を叩く。カオスの中にある、一瞬の、しかし絶対的な秩序。そのスリルに、背筋が震えた。 何より、この圧倒的な「厚み」だ。93年のライブ録音という生々しさも相まって、音がとにかく太い。腹の底に直接響くベースラインが、まるで胃袋を掴んで揺さぶってくるような感覚だった。 「どうだ?」 曲がクライマックスを迎え、怒号のような拍手がフェードアウトしていく中で、木村がニヤつきながら聞いてきた。 俺は言葉を失っていた。手の中のジャケットをもう一度見つめる。そこには『NOSTALGIA IN TIMES SQUARE』という文字が踊っていた。 「……ジャズって、こんなにうるさくて、こんなにかっこいいのかよ」 ケンカジャズ。そんな例えがぴったりくる。 俺の音楽の守備範囲に、強引に「ジャズ」という名の杭が打ち込まれた瞬間だった。
The Radio Dept.
ベッドルーム・ポップっぽいLo-Fiな雰囲気のシューゲ/ドリーム・ポップ的な感じ。「Strange Things…」とか「Ewan」あたりが特に良いけど、それ以外も粒揃い。
ガ
Veronica Falls
2011年にリリースされたこのアルバムは、キラキラと輝くギターサウンドと甘いハーモニーで包まれながら、その歌詞の内容は墓場での恋や自殺の名所といった不穏なテーマを扱うという、独特の魅力を放っています。まるで晴れた日に浮かぶ黒い雲のような、この明暗のコントラストこそが彼らの個性です。 ## 評価のポイント 1980年代のC86インディポップの影響を受けながらも、単なる模倣に留まらない現代的なアプローチが光ります。男女ツインボーカルによるハーモニーは心地よく耳に残り、シンプルながらも緻密に作り込まれたメロディは聴くほどに発見があります。全13曲、約36分というコンパクトな構成も好印象で、無駄な曲が一切ない完成度の高さが際立っています。プロデューサーのGuy Fixsenによる録音も、バンドのエネルギーをしっかりと捉えています。 ## 関連作品・その他のおすすめ 1960年代のガールグループの甘美なメロディとポストパンクの緊張感を融合させたサウンドは、The PastelsやTalulah Goshといったバンドが好きな方にぴったりです。また、同時期のVivian GirlsやFrankie Roseなど、ノスタルジックなインディポップを奏でるアーティストのファンにもおすすめできます。彼らの2枚目のアルバム「Waiting for Something to Happen」も要チェックです。 ## 注目トラック Found Love in a Graveyard, Beachy Head, Bad Feeling
ゆず
たばた
Alice Coltrane, Pharoah Sanders
Alice Coltraneによる本作は、スピリチュアル・ジャズの金字塔として語り継がれる名盤です。John Coltraneの精神的遺産を受け継ぎながら、東洋的な瞑想性と前衛的なジャズの融合を見事に実現しています。 ## 評価のポイント Aliceのハープとピアノが織りなす神秘的なサウンドスケープが最大の魅力です。Pharoah Sandersのテナーサックスは力強い存在感を放ちながらも、全体の瞑想的な雰囲気を損なうことなく調和しています。モーダルな演奏スタイルを基調としながら、インド古典音楽や東洋哲学の影響が随所に感じられ、まさに「音楽的な旅」を体験できる作品です。録音の空間性も素晴らしく、楽器の配置や残響が聴き手を深い瞑想状態へと導きます。 ## 関連作品・その他のおすすめ 同時期のAlice Coltraneの傑作「Ptah, the El Daoud」や「Universal Consciousness」も併せて聴くことをおすすめします。また、Pharoah Sandersの代表作「Karma」も本作と通じるスピリチュアルな魅力に溢れています。 ## 注目トラック Journey in Satchidananda、Something About John Coltrane
The Horrors
人生で一番聴いたかもしれないアルバム。当時の来日公演にも行ったし、思い出深い。いかにもガレージ・ロックという感じだった1stからサイケ/シューゲ的な路線に転換して大成功を収めた2nd。全10曲で無駄はないが、ベストは最後の「Sea Within a Sea」。ジョイ・ディヴィジョンあたりからの影響が大。分解すると(あくまで個人的に)満点でない項目も出てくるが、思い入れもあって満点。
Bakerloo
ジャズ・ロックど真ん中的な「Big Bear Ffolly」や、詳しくないがタイトルからバッハを引用したと思われる「Drivin’ Bachwards」などが特に面白いが、それ以外のブルース・ナンバーも質が高い。全体にエネルギッシュでアレンジにも工夫が感じられる力作。
全体を通じて落ち着いた雰囲気が漂う、すんなり耳に入ってくる聴きやすいEP。1曲目は気だるさも加わり、独特の味わいがある。派手さよりも"聴かせる"ことを重視した、大人びた一枚。
Alvvays
だいぶギターの歪みが鋭角になって、シューゲの領域に入ってきた感じの3rd。全部おんなじ曲に聞こえると言われればそうなんだけど、意外に飽きない(好みなだけか)。その中でもやっぱり「Pharmacist」、「Easy on Your Own?」、「Belinda Says」あたりはベタに良い。
Belle and Sebastian
2nd。インパクト抜群みたいな曲があるわけではないけど、シンプルめのアレンジ中心で素朴な良曲が並んでいるという感じ。歌詞をしっかり味わうとまた面白みが違うのかもしれない。
Everything but the Girl
もろジャズな曲とオシャポップが共存。「Each And Every One」とか「Crabwalk」みたいに管楽器も入ったジャズ・ナンバーが特に良い。ベースレス/ドラムレスでギター伴奏の曲も多いので、そのへんはリズムが単調になりがち。トレイシー・ソーンのヴォーカルが中心だけど、ベン・ワットの歌も味がある。
1曲目のToo Badは、かつてのMake you Happyのイメージとは違うスピード感のあるビートが印象的。クールだが暗くはなく、グループのイメージは保たれていると思う。 2曲目のLight It Upは典型的な韓国流の良質なカップリングという感じで心地良い。 3曲目のDearは西野カナのカバーということで、話題性として良いのかもしれない。 全体として質は高いが、Niziuとしての個性、各メンバーの歌の個性が感じられたかというと少々疑問。
2015年7月にリリースされた『Currents』は、Tame Impalaのサウンドを大きく変革させた意欲作です。従来のギター中心のサイケデリック・ロックから、シンセサイザーとダンス・ビートを前面に押し出した作品へと大胆にシフトしています。 ## 評価のポイント ギターよりもシンセサイザーに重点を置き、よりダンス志向の音楽へと変化した本作は、一部のファンから賛否両論を呼びましたが、結果的には大成功を収めました。個人的な変容のプロセスをテーマとしており、多くの批評家が失恋の結果と解釈している歌詞も、聴く人の心に深く響きます。 特筆すべきは、音作りの緻密さです。全ての楽器をひとりで演奏し、録音とミキシングまで手掛けた制作スタイルは、アルバム全体に統一感と完成度の高さをもたらしています。ディスコ、R&B、ソフトロックといった多様な要素を取り入れながらも、サイケデリックな感覚は失われていません。むしろ、新しい形で表現されていると言えるでしょう。 オーストラリアで1位、イギリスで3位、アメリカで4位を記録し、2015年のARIA Music Awardsでアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、商業的にも批評的にも高い評価を得ました。この成功は、変化を恐れずに新しい表現に挑戦した結果と言えます。 ## 関連作品・その他のおすすめ 本作に影響を与えた作品として、Daft Punkの『Random Access Memories』やTodd Rundgrenの『A Wizard, a True Star』が挙げられます。また、本作のサウンドが気に入った方には、同じくサイケデリックとエレクトロニックを融合させたMGMTの作品や、Neon Indianなどもおすすめです。Tame Impalaの過去作である『Lonerism』と聴き比べることで、その進化をより実感できるでしょう。 ## 注目トラック Let It Happen / The Less I Know the Better
話題の新作ということで。ミスチルをアルバム単位できちんと聴いたことはなかったのでこれが初ということになるのだが、どの曲もサビの爽快感、メロディーの良さが光る。「ウスバカゲロウ」はアコースティックで静かな入りから少しずつドラマティックになっていく6分半の力作。他の楽曲もバラードとロック・サウンドの曲がバランスよく配され、飽きない仕上がりになっている。どの曲もミスチル印ではあるのだがアレンジは多様。「シーソーゲーム」に近い質感の「Nowhere Man ~喝采が聞こえる」も非常に良い。
大名曲「Heaven’s On Fire」が収められているものの、いかんせんそれ以外の曲の印象が薄いし、改めて聴いても弱く感じる。全体におとなしめの曲が多いからかな。
Talking Heads
トーキング・ヘッズが1980年にリリースした本作は、アフリカ音楽のポリリズムとニューウェーブの実験精神が見事に融合した革命的なアルバムです。プロデューサーにブライアン・イーノを迎え、複数のパーカッショニストやベーシストを起用することで、従来のロックバンドの枠組みを大きく超えた音楽を創造しています。 ## 評価のポイント 最大の特徴は、アフロビートのリズムパターンを基盤としながらも、電子音楽の要素や実験的な音響処理を巧みに組み合わせた点です。デヴィッド・バーンの独特な歌唱法とメッセージ性の強い歌詞も印象的で、特に「Once in a Lifetime」での人生への疑問を投げかける哲学的な内容は多くのリスナーの心を掴みました。アンサンブル全体が生み出すグルーヴ感は圧倒的で、踊らずにはいられない魅力に満ちています。 ## 関連作品・その他のおすすめ 同時期の実験的ニューウェーブとしてはデヴィッド・ボウイの「Scary Monsters (And Super Creeps)」、アフリカ音楽の影響を受けた作品ではポール・サイモンの「Graceland」がおすすめです。また、本作に感化された後続のアーティストとしては、LCD Soundsystemの作品群も聴き比べてみる価値があります。 ## 注目トラック Once in a Lifetime、Born Under Punches (The Heat Goes On)
The Police
作曲はベース/ヴォーカルのスティングで、パリの風俗街を歩いていたときに思い浮かんだもの。一方、ロクサーヌというのは戯曲の「シラノ・ド・ベルジュラック」に出てくるヒロインの名前から取られているとか。ポリスのバンドとしての代表作であり、スティング自身の代表作。マネージャーのマイルズ・コープランドがこの曲を気に入ってA&Mレコードに売り込んだことで契約が決まったらしい。最初はヒットしなかったが、ライヴ活動で人気が出てから再リリースされて全英チャート12位のヒットになった。 スティングのセクシーな歌声も歌の内容によく合っている。人気曲の割に有名なカヴァーとかは少ない印象だが、ジョージ・マイケルとかフォール・アウト・ボーイなんかもカヴァーしている。
Weezer
日本の女性ファンから届いた手紙を基に、リヴァースがその人のことをあれこれ妄想し、海に隔てられていることを悔やむ内容。僕は手紙をもらった、きみにはこの歌を贈ろう、という話。