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ケベック州出身の覆面デュオが生み出す、マスロックの新境地がここにあります。プログレッシブとマスロックにダンサブルなメロディとリズムを組み合わせたこのアルバムは、複雑な変拍子と微分音ギターという一見とっつきにくい要素を持ちながら、驚くほど身体が動いてしまう作品に仕上がっています。 ## 評価のポイント 最大の魅力は、カスタムメイドの微分音ギターが生み出す、西洋音階では決して聴けない独特な音色です。不協和音のようでいて、どこか中東やアジアの音楽を思わせる響きが全編を貫いており、ループペダルとドラムだけという最小限の編成からは想像できないほど密度の高いサウンドが展開されます。36分という収録時間も、この濃密な音楽体験にちょうど良い長さと言えるでしょう。技術的な複雑さを前面に押し出しながらも、グルーヴ感を失わない演奏力の高さには脱帽です。 ## 関連作品・その他のおすすめ King Gizzard & The Lizard Wizardの『Flying Microtonal Banana』が好きな方には特におすすめです。また、プログレッシブロックの伝統を受け継ぎつつ現代的にアップデートした音楽性は、ToolやRushのファンにも響くはずです。同じく実験的なアプローチを取る日本のtricotや、toe、MOUSEなどのマスロックバンドとも相性が良いでしょう。 ## 注目トラック Fabienk, Yor Zarad