3人以上のレビューが投稿されると、AIによるレビューサマリが表示されます。
1971年6月にリリースされたこの作品は、プログレッシブ・ロックというジャンルが最も野心的だった時代の象徴とも言える一枚です。アルバムの核となるのは、A面全体を占める約20分の大作組曲「Tarkus」。戦車の履帯を持つアルマジロという奇想天外なコンセプトながら、7つのパートから成るこの組曲は、クラシック音楽の構成美とロックの躍動感が見事に融合した傑作に仕上がっています。 ## 評価のポイント キース・エマーソンの多彩なキーボードワークが全編を通して圧巻です。ハモンド・オルガン、ムーグ・シンセサイザー、ピアノを縦横無尽に操り、クラシックとロックの垣根を飛び越えた音世界を構築しています。カール・パーマーのドラミングも特筆すべきで、複雑なリズムパターンを正確に刻みながら、楽曲全体に推進力を与えています。グレッグ・レイクのボーカルは力強く叙情的で、戦争の無意味さを歌う歌詞に説得力を持たせています。 B面の収録曲は、表題曲の重厚さとは対照的に、ラグタイム風の「Jeremy Bender」やロックンロール調の「Are You Ready Eddy?」など、バラエティに富んだ楽曲が並びます。パイプオルガンを使用した「The Only Way」の荘厳さも印象的です。このコントラストが、アルバム全体に奥行きを与えています。 ## 関連作品・その他のおすすめ このアルバムを気に入った方には、同じくEmerson, Lake & Palmerの『Brain Salad Surgery』や、Yesの『Close to the Edge』、Genesis初期の作品群がおすすめです。キーボード主導のプログレッシブ・ロックがお好きなら、The Niceの作品群も聴き応えがあります。 ## 注目トラック Tarkus (全7パート)