3人以上のレビューが投稿されると、AIによるレビューサマリが表示されます。
1970年にリリースされたこのアルバムは、日本のサイケデリック・ロックシーンの草創期を象徴する意欲作です。全編インストゥルメンタルで構成されており、ボーカルなしでもぐいぐいと引き込まれる強烈なエネルギーが溢れています。 ## 評価のポイント アルバムの前半は激しいサイケデリック・ジャムが中心で、特にオープニング曲の疾走感とオルガンの渦巻くような音色が圧巻です。ハモンド・オルガンの重厚な響きとブルージーなギター、うねるベースが絡み合い、当時の欧米ロックとは一味違った独特の混沌とした空気感を作り出しています。 一方、後半は実験性が増し、フリージャズ的な即興演奏へと突入します。15分を超える長尺曲では、クラリネットやベースの抽象的な音の探求が繰り広げられますが、ここで好みが分かれるでしょう。構造的な展開というより、音の実験場のような雰囲気が強く、聴き手を選ぶ内容となっています。 全体としては、荒削りながらもミュージシャンの高い演奏技術と冒険心が感じられる作品です。ただし、統一感にはやや欠けており、傑作とまでは言い難い部分もあります。日本のロック史における記念碑的な位置づけは確かですが、純粋な音楽的完成度という点では改善の余地があったように思います。 ## 関連作品・その他のおすすめ Speed, Glue & Shinki『Eve』、Flower Travellin' Band『Satori』、Flied Egg『Dr. Siegel's Fried Egg Shooting Machine』 ## 注目トラック That Will Do、The Hole in a Sausage