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1991年に発表された本作は、マイケルが長年のパートナーだったクインシー・ジョーンズから離れ、自らの音楽的自由を手にした記念碑的なアルバムです。ニュー・ジャック・スウィングの先駆者テディ・ライリーを迎え入れ、当時台頭していた新しいサウンドを大胆に取り入れています。アルバム全体を通して、攻撃的でアーバンなビート、産業音楽的な音響効果、そして社会問題に踏み込んだメッセージ性が特徴的です。ガラスの割れる音で始まる「Jam」から、ダークで妖艶なタイトル曲「Dangerous」まで、77分という長尺ながら多彩なジャンルが融合した実験的な構成となっています。人種の調和を訴える「Black or White」、エジプトを舞台にした「Remember the Time」、世界平和を歌う「Heal the World」など、エンターテインメントと社会的メッセージを見事に両立させました。全世界で3200万枚以上を売り上げ、90年代以降のポップミュージックに多大な影響を与えた傑作です。 ## 評価のポイント 音楽的には、従来のポップ・ファンクから大きく舵を切り、ヒップホップやR&B、ロック、ゴスペルまでを取り込んだ野心的なサウンドが最大の魅力です。テディ・ライリーによる最先端のニュー・ジャック・スウィング・プロダクションと、ビル・ボトレルが手がけたロック色の強い楽曲群のバランスも絶妙です。また、エイズで亡くなった少年への追悼曲「Gone Too Soon」など、これまで以上に踏み込んだ社会的テーマを扱っており、アーティストとしての成熟を感じさせます。77分という長さは賛否ありますが、その分だけマイケルの多面的な才能を堪能できる内容となっています。 ## 関連作品・その他のおすすめ 本作でプロデュースを担当したテディ・ライリーが在籍していたグループ「Guy」のアルバムや、ジャネット・ジャクソンの『Rhythm Nation 1814』などもニュー・ジャック・スウィング好きにはおすすめです。マイケル自身の作品では、前作『Bad』や次作『HIStory』と聴き比べると、彼の音楽的変遷がより深く理解できるでしょう。 ## 注目トラック Jam、Remember the Time、Black or White、Dangerous