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1978年にリリースされた『Tormato』は、プログレッシブ・ロック界の巨人Yesが大きな転換点を迎えた問題作です。前作『Going for the One』の成功から一転、バンド内部の対立や制作上のトラブルに見舞われながら完成した本作は、賛否が大きく分かれる一枚となりました。 ## 評価のポイント 本作最大の特徴は、従来の長尺な楽曲から短めの曲へと方向転換した点です。8曲というYesにしては多めの曲数で構成され、よりポップでアクセサブルなアプローチが試みられています。しかし、プロデューサーの途中離脱やバンド内の緊張関係により、音質面での問題が指摘されています。録音時のDolby A設定の不具合が発見されており、全体的にこもった印象を与える音になってしまいました。 聴きどころは「On the Silent Wings of Freedom」や「Madrigal」といった楽曲で、Yesらしい複雑さと美しさが健在です。一方で「Arriving UFO」や「Circus of Heaven」は実験的すぎて評価が分かれます。演奏の技術は相変わらず高水準ですが、全体のまとまりに欠け、各メンバーがバラバラの方向を向いている印象は否めません。 ## 関連作品・その他のおすすめ 前作『Going for the One』や、翌年の『Drama』と聴き比べると、この時期のYesの変遷がよく分かります。よりまとまったプログレ作品をお求めなら『Close to the Edge』や『Fragile』がおすすめです。 ## 注目トラック On the Silent Wings of Freedom、Madrigal