AlbuME

バラエティに富んだ楽曲が並ぶ"2020年代前半のポール・マッカートニー楽曲集"

デジタル
3.7

ポールが米国人プロデューサーのアンドリュー・ワットとともに数年をかけて作り上げていったという最新作で、10曲目の「Home To Us」はリンゴとのデュエット。静と動のコントラストが鮮烈なオープニング「As You Lie There」から、彼ほどのベテランとは思えないほど力強くエモーショナルな作風に驚かされます。サウンド面では全体としてバラエティに富んでおり、過ぎ去った日々に目を向けた「Days We Left Behind」や「Down South」などの楽曲はアコースティックな曲調。そうした中でサイケ風の「Mountain Top」や爽快なギター・ロック・ナンバー「Come Inside」なども良いアクセントになっています。ほかにも、メロトロンの音色や間奏のアレンジに「The Fool On The Hill」や「Strawberry Fields Forever」の面影が浮かぶ「Never Know」、「Your Mother Should Know」のようなポール節を感じさせる「Life Can Be Hard」、ピアノと荘厳なストリングスに乗せて強い女性の姿が描かれる「Momma Gets By」など個性的なトラックが多数。ポールの子供時代への回顧が一つのテーマになっているようですが、数年のうちに少しずつ作られていったということを考えても、サウンド面に関しては「2020年代前半のポール・マッカートニー楽曲集」というようなイメージが合うかもしれないと感じました。

2026年5月29日
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