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1999年にリリースされたこのアルバムは、キリンジの音楽性がぐっと洗練された意欲作です。ソウル、フォーク、カントリーなど、幅広い音楽スタイルを取り入れながらも、全体を通してシックで落ち着いた雰囲気が漂います。初めて聴いた時には地味に感じるかもしれませんが、繰り返し聴くうちに曲の良さがじわじわと染み渡ってくる、いわゆる「スルメ盤」と呼ばれるタイプの作品です。 ## 評価のポイント このアルバムの最大の魅力は、聴き心地の良さを重視したサウンドメイクにあります。ピアノやストリングス、マリンバといった楽器が優しく鳴り響き、何気ない日常を歌った歌詞が心地よく耳に入ってきます。特に「耳をうずめて」は名バラードとして記憶に残る一曲で、情景が目に浮かぶような歌詞の世界観が秀逸です。また「銀砂子のピンボール」や「ダンボールの宮殿」といった楽曲にも、キリンジならではのひねりの効いた魅力が詰まっています。派手さはありませんが、丁寧に作り込まれた音の一つ一つが、聴く者の心を静かに満たしてくれるアルバムと言えるでしょう。 ## 関連作品・その他のおすすめ 同時期のJ-POPとは一線を画す音楽性を持つこのアルバムがお好きなら、次作『3』もぜひ聴いてみてください。さらに洗練された音作りと、代表曲「エイリアンズ」が収録された名盤です。また同じく繊細なサウンドとポエティックな歌詞が魅力のくるりの『TEAM ROCK』や、上質なAORサウンドを聴かせるスピッツの『ハチミツ』なども相性が良いと思います。 ## 注目トラック 耳をうずめて、銀砂子のピンボール