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5年ぶりとなる復帰作『Angles』は、The Strokesにとって新しいチャレンジを刻んだ意欲作です。レコーディングには2年以上かかり、制作過程では様々な困難に直面したと言われていますが、完成した作品からは実験的な冒険心と原点回帰のバランスが感じられます。 ## 評価のポイント 最大の変化は、これまでボーカルのジュリアン・カサブランカスが主導していた作曲が、バンド全員による共同作業となった点です。その結果、シンセサイザーを多用した80年代ニューウェイヴ風の「Games」や「Two Kinds of Happiness」、ドラムレスで浮遊感のある「Call Me Back」など、バラエティに富んだ楽曲が並びます。一方で「Under Cover of Darkness」や「Gratisfaction」といった往年のThe Strokesらしいキャッチーな曲も健在で、新旧のサウンドが絶妙に混在しています。 約34分という短い収録時間も特徴的で、コンパクトながら密度の高い10曲が詰まっています。特にラスト3曲の流れは秀逸で、アルバムのハイライトと言えるでしょう。ただし、曲ごとにプロダクションのスタイルが大きく異なるため、全体の統一感にはやや欠ける面もあります。初めて聴くと戸惑うかもしれませんが、繰り返し聴くほどに味わいが増していく作品です。 ## 関連作品・その他のおすすめ The Strokesの原点を知りたい方には、デビュー作『Is This It』がおすすめです。また、本作の80年代風サウンドが気に入った方には、Phoenixの『Wolfgang Amadeus Phoenix』も楽しめるでしょう。ジュリアン・カサブランカスのソロ作『Phrazes for the Young』も、本作のシンセポップ的な側面に興味がある方には必聴です。 ## 注目トラック Under Cover of Darkness, Life Is Simple in the Moonlight