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1994年7月にリリースされた『Voodoo Lounge』は、ローリング・ストーンズが5年ぶりに送り出したスタジオ・アルバムです。このアルバムの最大の特徴は、ブルース、R&B、カントリーといった60年代後半から70年代前半の黄金期を支えた音楽的ルーツへの回帰でしょう。プロデューサーのドン・ウォズが目指したのは、小細工なしの「ストーンズらしさ」。その結果、派手さはないものの、地に足の着いた骨太なロックアルバムに仕上がっています。 ## 評価のポイント アルバムの前半は特に充実しています。冒頭の「Love Is Strong」はブルージーで力強く、続く「You Got Me Rocking」はライブでも定番となった疾走感あふれるロックンロール。「Out of Tears」のようなバラードでは、円熟味を増したバンドの表現力が光ります。全15曲と収録時間は長めですが、ストーンズファンなら満足できる内容です。本作は1995年にグラミー賞の最優秀ロック・アルバム賞を受賞しており、評価の高さが窺えます。 ただし、後半は少しばらつきがあるのも事実。アルバム全体としては、名盤と呼ぶには一歩及ばないものの、ベテランバンドが見せる堅実な職人技が随所に感じられる良作です。 ## 関連作品・その他のおすすめ 本作の音楽性に惹かれた方には、ストーンズの『Exile on Main St.』や『Some Girls』といった70年代の傑作をぜひ聴いてほしいところ。また、同時期のベテランロックバンドの作品として、エアロスミスの『Get a Grip』やU2の『Zooropa』なども併せてチェックすると、90年代のロックシーンがより立体的に見えてくるはずです。 ## 注目トラック Love Is Strong / You Got Me Rocking / Out of Tears