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1983年にリリースされた山本達彦の『Martini Hour』は、80年代のジャパニーズAORを代表する傑作です。前作からさらに音楽性を深化させ、スティーリー・ダンのエンジニアであるエリオット・シャイナーをミックスダウンに迎えた本作は、柔らかく上質なサウンドが全編を包み込んでいます。 ## 評価のポイント 井上鑑のアレンジが光る本作では、フリューゲルホーンやフルート、チェロといったジャズ・クラシック系の楽器が効果的に使われ、都会的でありながらも温かみのある音像を作り上げています。冒頭の「May Storm」では、大人の恋愛を描いた甘美な世界観がリスナーを一瞬で引き込み、ドナルド・フェイゲンの影響を感じさせる洗練されたサウンドが全曲に渡って展開されます。航空会社のキャンペーン曲だった「My Marine Marilyn」は、リゾート感とノスタルジーが絶妙に融合した名曲です。どの曲も無駄な音が一切なく、演奏・歌・アレンジすべてにおいて完成度が高く、リリースから40年以上経った今でも色褪せない魅力を放っています。 ## 関連作品・その他のおすすめ 同時期の和製AORファンには、稲垣潤一『夜のヒットスタジオ』、安部恭弘『246:3Am』、角松敏生『Sea Line』などもおすすめです。また、本作の影響源であるドナルド・フェイゲン『The Nightfly』も併せて聴くと、より深く楽しめるでしょう。 ## 注目トラック May Storm、My Marine Marilyn