3人以上のレビューが投稿されると、AIによるレビューサマリが表示されます。
1963年4月にロサンゼルスで、そして同年5月にニューヨークで録音された本作は、マイルス・デイヴィスのキャリアにおいて極めて重要な転換点を記録しています。同一のアルバムに異なるメンバーによる演奏が混在しているという興味深い構成が特徴で、スタンダード・ナンバーを美しく奏でるバラード・トラックと、新しいジャズの地平を切り開くアップテンポな楽曲とのコントラストが見事です。 ## 評価のポイント ニューヨーク録音では、ハービー・ハンコック、トニー・ウィリアムス、ロン・カーターという、後に偉大なクインテットの中核を担う若きミュージシャンたちが参加しており、タイトル・トラックと「Joshua」での印象的なテーマとリズミカルなブレイクが聴きどころです。当時わずか17歳だったウィリアムスのドラムは既に驚くべき完成度を示しています。一方、ロサンゼルス録音のバラード・パートでは、円熟したマイルスのトランペットが繊細に歌い上げます。新旧のスタイルが同居するこの構成が、本作に独特の魅力を与えています。 ## 関連作品・その他のおすすめ 前作『Kind of Blue』でモーダル・ジャズを確立したマイルスが、次なる革新へ向かう姿勢が感じられる本作。クインテット完成形の演奏を聴きたい方には、『E.S.P.』や『Miles Smiles』がおすすめです。また、マイルスのトランペットとピアノの対話を楽しみたい方には、『Someday My Prince Will Come』も良いでしょう。 ## 注目トラック Seven Steps to Heaven, Joshua