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1980年8月にリリースされた本作は、プログレッシブ・ロックの名門Yesが大きな転換期を迎えた記録です。バグルスのトレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズを迎えた新体制は、当時のファンに賛否両論を巻き起こしましたが、今聴くとその冒険心こそが作品の魅力となっています。 ## 評価のポイント 本作の最大の特徴は、Yesの伝統的なプログレッシブ・ロックのダイナミズムに、ニューウェイヴの感覚が融合している点です。冒頭の「Machine Messiah」は重厚なリフと現代的なキーボードサウンドが交錯し、70年代のYesとは違う攻撃的なエネルギーを放っています。「Tempus Fugit」の切れ味鋭いアンサンブルや、「Into the Lens」のポップな構築美も印象的です。全6曲約37分という簡潔さも、従来の長尺志向から脱却した新鮮さを感じさせます。ホーンのボーカルは前任者とは異なる味わいですが、クリス・スクワイアとスティーヴ・ハウのバックコーラスとの調和が心地よく、違和感なくYesサウンドに溶け込んでいます。 ## 関連作品・その他のおすすめ プログレッシブ・ロックの80年代への適応という点では、後にダウンズとハウが結成するAsiaの1st「Asia」も興味深い作品です。また、Yesの次作「90125」は、ホーンがプロデューサーとして関わり、本作で芽生えた新しい方向性がさらに発展しています。70年代の名作「Close to the Edge」や「Fragile」と聴き比べると、バンドの変遷がより味わい深く感じられるでしょう。 ## 注目トラック Machine Messiah / Tempus Fugit