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1977年にリリースされた『Deadly Drive』は、当時の日本のロックシーンが成熟期を迎える過渡期に生まれた歴史的な一枚です。坂本龍一や大貫妙子といった才能豊かなミュージシャンたちが参加し、洗練された都会的なサウンドを構築しています。 ## 評価のポイント 本作最大の魅力は、アメリカ西海岸のAORやフュージョンの影響を受けた洗練されたアレンジと、日本語ロックとしての感性が見事に融合している点です。大貫妙子のコーラスや坂本龍一のストリングス編曲が随所に光り、メロウで心地よいグルーヴを生み出しています。「こぬか雨」はシュガー・ベイブ時代から演奏されていた楽曲で、メロウなグルーヴが際立つ名曲に仕上がっています。村松邦男との共作によるタイトル曲「Deadly Drive」は、ファンキーなフュージョン風のインストゥルメンタルで、当時のスーパーカー・ブームを意識した作品です。「風になれるなら」の爽やかなメロディラインや、「Sweet Daddy」のファンキーなグルーヴなど、多彩な音楽性が詰め込まれています。アルバム全体としての統一感よりも、楽曲ごとの個性を重視した構成になっており、その実験性こそが後の日本のポップス史に影響を与える礎となりました。 ## 関連作品・その他のおすすめ ナイアガラ・トライアングルの一角として活動していた伊藤銀次の才能に触れるなら、山下達郎・大滝詠一との共作『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』も必聴です。同時期の日本の都会派サウンドとしては、山下達郎『CIRCUS TOWN』や大貫妙子の諸作品もおすすめです。 ## 注目トラック こぬか雨、Deadly Drive