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1967年12月にリリースされたこの作品は、ローリング・ストーンズのディスコグラフィの中で最も異彩を放つアルバムです。リリース後、バンドはサイケデリック・スタイルを放棄し、ブルーズのルーツへと回帰しますが、この一作だけは彼らが思い切り冒険した痕跡として残りました。 ## 評価のポイント メロトロン、効果音、ストリング・アレンジ、アフリカン・リズムなどの型破りな要素を取り入れたサウンドは、確かに実験精神に満ちています。裁判出廷や服役のため、バンド全員がスタジオに揃うことが稀で、レコーディングは長期化し散漫になりました。そうした混沌が音に表れているのも事実でしょう。ただし「She's a Rainbow」や「2000 Light Years From Home」といった楽曲は、サイケデリアとストーンズのブルーズ・R&Bの本能を融合させた点で高く評価されています。一方で、全体としては統一感に欠け、ビートルズの同時代作品、特に1967年5月リリースの『サージェント・ペパーズ』の模倣であると批判され、ジャケットの類似性にまで及びました。 ## 関連作品・その他のおすすめ 同時期のサイケデリック・ロックなら、The Beatles『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』、Pink Floyd『The Piper at the Gates of Dawn』が代表格です。ストーンズ自身の作品では、翌年の『Beggars Banquet』で彼らが本来の姿に戻る様子を確認できます。 ## 注目トラック She's a Rainbow / 2000 Light Years From Home