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1986年にリリースされたこのアルバムは、ポール・マッカートニーがプロデューサーのヒュー・パジャムを迎えて当時の現代的なサウンドを目指した作品です。ポリスやジェネシスを手がけたパジャムらしく、ドラムマシンやシンセサイザーを大胆に取り入れた80年代らしいポップ・サウンドに仕上がっています。 ## 評価のポイント シングル曲「Press」は軽快なリズムとキャッチーなメロディーが光る佳曲で、80年代ポップの魅力を存分に発揮しています。「Only Love Remains」のようなピアノ・バラードには、彼らしい温かみのある旋律が感じられます。しかし全体としては、過剰なプロダクションが楽曲本来の良さを覆い隠してしまっている印象が否めません。マッカートニーの持ち味である素朴な魅力が、時代のサウンドに飲み込まれてしまった感があります。商業的にも当時のマッカートニー作品としては最も売れなかった一枚となり、本人も後年「失敗作だった」と認めています。時代の流行を追いすぎた結果、普遍的な輝きを失ってしまった残念な作品と言えるでしょう。 ## 関連作品・その他のおすすめ 同時期の80年代サウンドに挑戦したロック・レジェンドの作品として、デヴィッド・ボウイの『Tonight』やミック・ジャガーの『She's the Boss』が挙げられます。マッカートニー自身の作品では、この後エルヴィス・コステロとの共作を経てリリースされた『Flowers in the Dirt』が復活作として高く評価されています。 ## 注目トラック Press, Only Love Remains