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このアルバムは、プログレッシブ・ロック界を代表するトリオが試みた大胆な実験作です。各メンバーが1面ずつを担当し、4面目でバンドとして演奏するという異例の構成になっています。 ## 評価のポイント 最大の聴きどころは、やはり全員が揃う最終面です。アーロン・コープランドの楽曲をアレンジした「Fanfare for the Common Man」はシングルとして大ヒットし、バンド史上最高のチャート成績を記録しました。壮大なシンセサイザーの響きと力強いリズムが圧巻で、現在もスポーツ番組などで使われる名曲です。もう一つの大作「Pirates」も、オーケストラとロックが融合した聴き応えのある仕上がりになっています。 ただし、各メンバーのソロ・パートは賛否が分かれるところです。18分に及ぶピアノ協奏曲は技術的には見事ですが、やや冗長に感じられる部分もあります。アコースティックなバラード群は美しいものの、プログレ・ファンが期待する攻撃的なサウンドとは異なる方向性です。ドラム中心のジャズ・フュージョン風の楽曲群は興味深いものの、統一感には欠けています。 パンク・ロックが台頭する時期のリリースとなり、当時の評価は芳しくありませんでしたが、時間を経て再評価されつつある作品でもあります。 ## 関連作品・その他のおすすめ プログレッシブ・ロックとオーケストラの融合に興味があるなら、Procol Harum「Live In Concert with the Edmonton Symphony Orchestra」、The Moody Blues「Days of Future Passed」などがおすすめです。同じバンドの過去作品では「Tarkus」「Trilogy」「Brain Salad Surgery」の方が完成度が高く、初めて聴く方にはそちらをおすすめします。 ## 注目トラック Fanfare for the Common Man / Pirates