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サニーデイ・サービスの代表作『東京』は、青春時代を鮮明に切り取っている――それも屈折した青春時代を。アルバム全体は、恋愛・出会いと別れ・街といったテーマのもとにゆるやかな統一感があって、1曲目の「東京」と最後の曲「コーヒーと恋愛」がそれぞれプロローグとエピローグの役割を果たしているから、上京した若者が成長していく(擦れていく?)さまを描いたコンセプト・アルバムともいえるかもしれない。名曲揃いの、耳なじみがいいフォーク・ロック作品ということもあって、それだけで多少ノスタルジックではあるのだけれど、このアルバムを特別なものにしているのは、やはり曾我部恵一の歌声と歌詞だと思う。どこか気取っていて、飄々とした印象を受けるのと同時に、その仮面に隠しきれないどうしようもないナイーヴさみたいなものが感じられて、それが青春時代を懐かしく――そして苦々しく――思い出させるのだ。