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日本のオルタナティヴ・ロックシーンに大きな足跡を残したNUMBER GIRLが2002年にリリースした本作は、バンドにとって最後のスタジオ・アルバムとなりました。前作までのハードコア・パンク的な激しさに加えて、ファンクやダブ、ヒップホップといった要素を大胆に取り入れた実験的な作品です。 タイトル曲ではクラウトロック的なサイケデリックなギターが漂い、「NUM-AMI-DABUTZ」ではファンクを思わせるベースラインに向井秀徳のラップ調のボーカルが絡みます。これまでの作品と比べて反復やグルーヴを重視した構成が目立ち、バンドが新たな領域へ踏み出そうとしていた意欲が感じられます。一方で「MANGA SICK」や「Frustration in my blood」といった曲では、NUMBER GIRLならではの緊迫感あふれる演奏も健在です。 ## 評価のポイント 実験性と攻撃性のバランスが絶妙で、日本のロックバンドとしては稀有な独創性を持っています。全体を通して聴くと、バンドが次のステージへ向かおうとしていた過渡期の緊張感が伝わってきます。プロデューサーにデイヴ・フリッドマンを再び起用し、サウンドに鋭角的な響きを加えている点も注目です。解散という結末を知っているからこそ、このアルバムの持つ切迫感がより際立って聴こえます。 ## 関連作品・その他のおすすめ NUMBER GIRLの前作『SAPPUKEI』、解散後に向井秀徳が結成したZAZEN BOYSの『ZAZEN BOYS』、同時期のPixiesやHüsker Dü、日本のオルタナではeastern youthやbloodthirsty butchersもおすすめです。 ## 注目トラック NUM-AMI-DABUTZ、Frustration in my blood