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2015年7月にリリースされた『Currents』は、Tame Impalaのサウンドを大きく変革させた意欲作です。従来のギター中心のサイケデリック・ロックから、シンセサイザーとダンス・ビートを前面に押し出した作品へと大胆にシフトしています。 ## 評価のポイント ギターよりもシンセサイザーに重点を置き、よりダンス志向の音楽へと変化した本作は、一部のファンから賛否両論を呼びましたが、結果的には大成功を収めました。個人的な変容のプロセスをテーマとしており、多くの批評家が失恋の結果と解釈している歌詞も、聴く人の心に深く響きます。 特筆すべきは、音作りの緻密さです。全ての楽器をひとりで演奏し、録音とミキシングまで手掛けた制作スタイルは、アルバム全体に統一感と完成度の高さをもたらしています。ディスコ、R&B、ソフトロックといった多様な要素を取り入れながらも、サイケデリックな感覚は失われていません。むしろ、新しい形で表現されていると言えるでしょう。 オーストラリアで1位、イギリスで3位、アメリカで4位を記録し、2015年のARIA Music Awardsでアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、商業的にも批評的にも高い評価を得ました。この成功は、変化を恐れずに新しい表現に挑戦した結果と言えます。 ## 関連作品・その他のおすすめ 本作に影響を与えた作品として、Daft Punkの『Random Access Memories』やTodd Rundgrenの『A Wizard, a True Star』が挙げられます。また、本作のサウンドが気に入った方には、同じくサイケデリックとエレクトロニックを融合させたMGMTの作品や、Neon Indianなどもおすすめです。Tame Impalaの過去作である『Lonerism』と聴き比べることで、その進化をより実感できるでしょう。 ## 注目トラック Let It Happen / The Less I Know the Better