ロック魂は健在、60年の軌跡が結実した渾身の一作
ローリング・ストーンズが2026年7月にリリースした『Foreign Tongues』は、前作『Hackney Diamonds』から約3年というバンド史上でも異例の短期間で送り出された意欲作です。
評価のポイント
アンドリュー・ワットのプロデュースのもと、わずか数週間でロンドンのメトロポリス・スタジオで録り上げられたこの作品には、前作のアウトテイクだけでなく、2021年に亡くなったチャーリー・ワッツとの最後のセッション音源も収録されています。ポール・マッカートニー、ザ・キュアのロバート・スミス、スティーヴ・ウィンウッドなど豪華ゲストの参加も話題ですが、何より本作で印象的なのはバンドの「楽しんでいる感」がストレートに伝わってくる点です。オープニングの「Rough and Twisted」から疾走感あふれるロックンロールが炸裂し、エイミー・ワインハウスのカヴァー「You Know I'm No Good」では新たな解釈を提示。全14曲62分という長尺ながら、ブルース、ソウル、ハートランド・ロックと多彩なサウンドが楽しめます。一方で、曲ごとの個性がやや弱く感じられる部分や、プロダクションの磨き過ぎが逆に勢いを削いでいる瞬間もあり、満点とは言えません。それでも、60年以上のキャリアを持つバンドがこれだけエネルギッシュな作品を生み出せることに驚かされます。
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前作『Hackney Diamonds』、ブルースカヴァー集『Blue & Lonesome』も併せて聴くと、近年のストーンズの活動が見えてきます。また、ゲスト参加したポール・マッカートニーの近年作や、スティーヴ・ウィンウッドの活動にも注目です。
注目トラック
Rough and Twisted、In the Stars、Divine Intervention
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