新たな試みが詰まった、リラックスムード漂う実験的良作
デジタル3.8
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キリンジが初めてセルフプロデュースに挑んだこのアルバムは、「オムニバス=乗合いバス」というタイトルにふさわしく、様々な音楽的実験が詰まった意欲作です。クイーンの「Fat Bottomed Girls」や、他のアーティストに提供した楽曲のセルフカバーなど、これまでにない試みが盛り込まれています。
評価のポイント
全体的にアコースティックな質感を大切にしており、生のギターやピアノの温かみが印象的です。前作までの複雑なアレンジから一歩引いて、シンプルでリラックスしたサウンドメイキングが特徴的。「代官山エレジー」や「まぶしがりや」といった楽曲では、堀込兄弟ならではの洗練されたメロディセンスとオシャレな歌詞世界が存分に楽しめます。ただし、キリンジ特有のひねりや強烈なインパクトはやや控えめで、良く言えばリラックスムード、悪く言えば印象が弱い部分もあります。それでも楽曲のクオリティは高水準で保たれており、夜のドライブや日常のBGMとして心地よく寄り添ってくれる一枚です。
関連作品・その他のおすすめ
前後の作品である「Fine」や「For Beautiful Human Life」と聴き比べると、このアルバムの実験性がより際立つでしょう。また、ソフィスティケートされたポップスがお好きなら、くるりの「TEAM ROCK」やスピッツの「三日月ロック」なども合わせておすすめです。
注目トラック
代官山エレジー、まぶしがりや
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2026年5月11日
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