AlbuME

都会と楽園を往復する、現代版シティポップの鮮烈な幕開け

デジタル
4.3

2014年9月にリリースされた『PARAISO』は、各メディアで年間ベストディスクとして多く取り上げられた作品です。スペイン語で「楽園」を意味するタイトルが象徴するように、都会を離れた場所への憧れと、そこから帰ってくる都会の日常を対比させた楽曲が並びます。70年代のシティポップを現代に蘇らせたような洗練されたギターカッティングと、メロディアスでどこか懐かしいヴォーカルラインが特徴で、若いバンドとは思えないほど完成度の高いサウンドです。

評価のポイント

全9曲それぞれに魅力がありますが、特に「Climax Night」は夜の街の温かさとよそよそしさを同時に表現した傑作です。はっぴいえんど、SUGAR BABE、あるいはFishmansやサニーデイ・サービスといった日本の先駆者たちのサウンドを現代のものとして鳴らすことをスタート地点にしながらも、単なる模倣ではなく彼ら独自の青春の匂いが漂っています。「Summer」や「Hello Ethiopia」といった楽曲は、ライブでも定番となっている代表曲です。

関連作品・その他のおすすめ

同時期の作品では、ceroの『obscure ride』やnever young beachの作品群がおすすめです。70年代のシティポップがお好きな方は、はっぴいえんどや大瀧詠一、大貫妙子の作品もぜひ聴いてみてください。本作が気に入った方は、続くEP『SUNSET TOWN e.p.』や、2017年の『WAVES』へと進むことで、バンドの成長を楽しめます。

注目トラック

Climax Night、Summer、Hello Ethiopia

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2026年4月21日
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