ケルトの風が吹き抜ける、1982年を代表するニューウェイヴ・ポップの金字塔
1982年リリースの本作は、Dexys Midnight Runnersがバンド編成を大きく変えて完成させた意欲作です。それまでのブラスセクション中心のサウンドから一転、ヴァイオリン奏者を加えた「ケルティック・ソウル」という独自のスタイルを打ち出しました。アイルランド民謡とソウル・ミュージックを融合させた本作の試みは、1980年代のポップ・ミュージックに新しい風を吹き込んだと言えるでしょう。
評価のポイント
アルバム最大の功績は、ヴァイオリンの音色が生み出すロマンティックで郷愁的な雰囲気と、ソウルフルなボーカルが見事に調和している点です。特にラストを飾る「Come On Eileen」は、英米豪でチャート1位を記録し、1982年最大のヒット曲となりました。このアルバムタイトルの由来にもなった同曲は、若者の情熱と切なさを描いた歌詞と、民謡的なメロディが完璧に融合した傑作です。一方で、オープニングを飾る「The Celtic Soul Brothers」も、バンドの新方向性を高らかに宣言する爽快なナンバーとなっています。全体として、アルバムには40分強という程よい長さの中に、情熱的でありながら繊細な楽曲群が詰め込まれており、飽きることなく聴き通せます。
関連作品・その他のおすすめ
ケルト音楽とロック/ポップの融合に興味があれば、The Poguesの『Rum Sodomy & the Lash』や、The Waterboyesの諸作もおすすめです。また、同時期の英国ニューウェイヴとしては、The Human Leagueの『Dare』やDuran Duranの初期作品も併せて聴くと、1980年代初頭の音楽シーンの多様性が実感できるでしょう。
注目トラック
Come On Eileen、The Celtic Soul Brothers
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